先月２８日に国内販売を始めたＬＧ電子の戦略スマートフォン「Ｇ３」の勢いがすさまじい。移動通信業界によればＧ３は国内発売以降、一日平均２万台ほど売れて今月１日までに１０万台を超えたことが分かった。昨年８月に出てきた前作Ｇ２は、初期に国内市場で一日１万台も売れなかった。

“Ｇ３突風”は、ＬＧ電子が当初の予定日を２カ月操り上げ、最近移動通信３社が４５日間の営業停止を終わらせた直後に発売したことが大きい。ＬＧユープラスなど移動通信３社は市場占有率回復のために、これまでになく積極的にマーケティングを始めており、ちょうど営業再開後に初めて新製品Ｇ３が発売される中で移動通信会社との利害関係が合致したというのが業界の大半の意見だ。Ｇ３は先月２８日、国内市場を始め計１００カ国１７０余りの通信社を通じて発売される。移動通信業界の関係者は「ＬＧ電子のＧ３は、国内で最初に解像度が高画質（ＨＤ）の４倍になるＱＨＤディスプレイなど最新スペックを装備した」としながら「ライバル会社よりも２０日余り遅く製品を出して独占的に“新製品効果”を享受している」と分析した。

Ｇ３は新製品効果だけで突風を起こしているのではない。すっきりしたデザインやユーザーインターフェイス（ＵＸ）も実現した。特に共にリリースした小窓つき専用ケース「クイックサークルケース」などが差別化されたデザインとして関心を引いている。超高速自動焦点機能の「レーザーオート フォーカス」、ユーザーの文字入力習慣を学習して誤打を減らす「スマートキーボード」、裏面を手に握りやすく人体工学的な曲面で処理したデザインなどもＧ３が良い評価を受けている部分だ。

海外の反応も肯定的だ。米国経済専門紙フォーブスは「ＬＧがＧ３でライバルより一歩先んじることになるかも知れない」として「光学イメージ補正（ＯＩＳ）とデュアルＬＥＤフラッシュ、レーザーオートフォーカスを搭載したカメラは、信じられないほど速く最高の写真を作り出す」と表現した。米時事週刊誌タイムも「Ｇ３は消費者が真剣に購入を検討するだけの要素を備えたスマートフォン」と評した。

情報技術（ＩＴ）専門メディアからも好評が相次いだ。フォンアレナは「私たちが新しいスマートフォンに期待する多くの機能を備えた」として「速くなったプロセッサ、ピクセル密度が高まった画面、光学補正が可能な１３００万画素カメラなどは印象的」と明らかにした。シーネットは「Ｇ３はゲームチェンジャーになる」と伝えた。パク・ジョンソクＬＧ電子ＭＣ事業本部長（社長）が前面に出した「グローバル１０００万台販売」という目標達成に、まずは青信号がついた模様だ。