【社説】慎重に処理すべき対北朝鮮軽油搬出…平昌五輪後も考えよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.30 10:35
政府が金剛山(クムガンサン)合同公演に軽油を供給する案は最大限慎重に処理しなければならないことだ。軽油は国連と米国が定めた制裁品目だ。政府は金剛山文化会館に電気を充てるために少量の1万リットル(約63バレル)の軽油を搬出しても別に問題にならないと考えている模様だ。搬出量が国連が定めた石油精製品の上限線(50万バレル)の0.012%に過ぎないということだ。米国の制裁も独自措置なので韓国が必ず守らなければならない義務はないというの立場だ。
だが、しばらく水面下に隠れた北核危機の状況、特に平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)以降を考えれば、より慎重に考えるべきことだ。米国などとの十分な調整なしに軽油を搬出すれば、国際社会の北朝鮮に対する制裁の足並みを乱すことに映るかもしれない。たとえ守るべき義務はないといっても同盟国が定めた独自制裁の精神に反する措置は望ましくない。