【社説】「沈錫希の他にも性暴力被害者がもっといる」=韓国

【社説】「沈錫希の他にも性暴力被害者がもっといる」=韓国

2019年01月12日12時58分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  韓国ショートトラック国家代表の沈錫希(シム・ソクヒ)選手の「性暴力#MeToo(ハッシュタグミートゥー)」波紋が広がっている。若い氷上人連帯やスポーツ文化研究所など12の体育・市民団体は一昨日の共同記者会見で「氷上界に沈錫希の他にも性暴力被害者がさらに5~6人にいて、このうち2人は被害者を通じて被害事実と加害者を確認した」と暴露した。現役選手がいて、沈錫希選手のように未成年者の時から性暴力を持続的に受けてきた選手もいるという。衝撃的で非常に嘆かわしいことだ。

  スポーツ選手にとってコーチや監督は絶対的存在だ。特に情操的に未熟な時期から指導を受けていると、師匠と弟子ではなく主人と奴隷のような関係に変質したりもする。暴行に苦しめられた沈錫希選手がチョ・ジェボム前代表チームコーチから性暴行被害まで受けることになった背景には、そのような閉鎖的、垂直的権力構造が原因になった可能性が高い。それでも今まで放置や黙認が行われてきたとすれば、体育界のシステムにねじが抜けていたとみるほかない。

  批判世論が巻き起こると、国会と文化体育観光部、大韓体育会は先を争って対策を打ち出している。選手村訓練場・競技場への監視カメラの設置、泰陵(テルン)・鎮川(ジンチョン)選手村の現場調査、性暴力の全数調査などだ。だが、性暴行前歴指導者の資格永久剥奪など一部を除いては、表面的な後手行政だという指摘を避けることはできない。

  性暴力問題は何も氷上界だけのことではない。最近、韓南(ハンナム)大学産学協力団が作成した「2018スポーツ性暴力実態調査報告書」によると、国家代表・一般選手など調査対象者2000人余りのうち、性暴力被害者は73人(136件)にものぼる。さらに深刻なのは、国家代表の宿舎である選手村のさまざまな施設で性暴力が頻繁に行われていたという点だ。

  結局、国の資金が投じられた体育施設で国から報酬を受ける体育人の間に起こった犯罪だ。第2、第3の沈錫希選手がこれ以上出ないようにするためには、文化体育観光部など国が総体的な責任を負って体育界システム全般を革新することが当然だ。特定種目の協会や大韓体育会に事態収拾の責任を任せることではない。

  (中央SUNDAY第618号)
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