SKハイニックスの東芝メモリ投資、すぐには実益ないが中国の追撃を遅らせる効果(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.10.03 15:10
年初から混戦が続いた東芝の半導体事業部門(東芝メモリ)買収戦がSKハイニックスを含む韓日米連合(ベインキャピタルコンソーシアム)の勝利で決着がついた。先月28日、東芝は韓日米連合に東芝メモリ株100%を売却する株式売買契約(SPA)を結んだ。売却金額は2兆円(約20兆3400億ウォン)。議決権比率は売却代金の一部(3505億円)を再投資した東芝が40.2%、日本半導体装備企業のHOYAが9.9%と日本側の比率(50.1%)が半分を超え、東芝が経営権をそのまま維持する。
SKハイニックスとベインキャピタルが参加したコンソーシアムは49.9%だ。このうちSKハイニックスが単一企業で最も多い3950億円(約4兆ウォン)を投資する。東芝メモリが株式市場に上場する時点には最大15%の議決権を確保する。しかし投資制約が障害となる。契約条件によると、10年間は議決権が15%以下に制限され、東芝メモリの機密情報に接近することはできない。ハイニックスの損益、株価見通し、半導体スーパーサイクルなど東芝メモリ投資をめぐる3つのイシューを点検した。