サムスン、6年ぶりに新たなビジョンを作成(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.26 11:02
出港はしていないが、「李在鎔号」のいかりはすでに上げられたというのが財界の評価だ。サムスンは昨年9月から系列会社を分離したり統合したりする事業構造改編作業を進めている。好調な事業にさらに集中するという考えだ。また、新成長動力を育てるために買収合併にも力を入れ始めている。
実際これまでサムスン電子は買収合併には消極的だった。2007年からの8年間に行われた内外企業の買収合併は20件にすぎない。しかし李副会長が経営の一線に出た昨年5月からの9カ月間で対外的に明らかになっている買収合併事例だけで7件に達する。買収合併対象も以前は半導体分野に限定していたが、現在ではIoT、フィンテク、企業間取り引き(B2B)、ソフトウェアなどIT市場の新たなトレンドになる分野を狙っている。内部技術だけでは主導権を握るのが難しいだけに果敢に外部に目を向けたのだ。