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鳥インフルエンザの急速拡散、旧正月が山場=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.27 09:28
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高病原性鳥インフルエンザ封鎖網はあっけなく崩れた。カモに続きニワトリでも高病原性鳥インフルエンザが発病し感染地域も南北に広がっている。韓国政府は大田(テジョン)と世宗(セジョン)を含む忠清道(チュンチョンド)地域と京畿道(キョンギド)地域にスタンドスティル(一時移動中止)を再び発動することにした。

農林畜産食品部が26日に明らかにしたところによると、忠清南道扶余郡(チュンチョンナムド・プヨグン)の種鶏農家のニワトリが高病原性鳥インフルエンザに感染していることが前日に確認された。16日に全羅北道高敞(チョンラブクド・コチャン)のカモ農場で始まった鳥インフルエンザ感染がニワトリに広がったのだ。農林畜産食品部は追加被害を予防するためこの農家から半径3キロメートル以内にいるニワトリ11万8000羽をすべて殺処分することにした。全国で飼育されているニワトリは1億5000万羽で、カモの1100万羽に比べ10倍以上多い。

感染地域も全羅北道から全国に広がる兆しを見せている。全羅南道海南郡(チョンラナムド・ヘナムグン)のカモ農家でも高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。

 
農林畜産食品部は27日午前6時から午後6時まで12時間にわたり忠清・京畿地域にスタンドスティルを発動することにした。スタンドスティルは19日から2日間にわたり湖南(ホナム)地域で発動された。農林畜産食品部のヨ・インホン次官は、「疑い例の通報が新たに入ってくる地域と既存発生地域の間に疫学関係がないものと明らかになり、鳥インフルエンザは散発的に発生しているとみられる。旧正月連休前にウイルス拡散を遮断しなければならない」と説明した。

しかしスタンドスティルを再発動するだけで鳥インフルエンザが落ち着くとみる専門家はあまりいない。ニワトリは伝染病を拡散する速度が他の家きん類に比べ速い。一定地域で飼育される数が他の種類に比べ多いことが理由と推定されている。

原因も確実に明らかになっていない状態だ。政府は渡り鳥がウイルスを拡散した可能性に重点を置いているが、韓国の農家で初めて発病した可能性もあるとの反論もある。建国(コングク)大学獣医学科のソン・チャンソン教授は、「ウイルス発源地を確認するには何カ月も時間がかかるだろう。渡り鳥がウイルスを拡散したといっても、飼育農家のカモが感染したというのは遮断防疫に問題があるという点を裏付ける」と話した。

死んだ渡り鳥に対する鳥インフルエンザの疑いの通報は続いている。25日までに寄せられた渡り鳥の死亡通報は全国で49件。先週末にはソウル・石村湖(ソクチョンホ)一帯で死んだカモとカササギを発見した住民が鳥インフルエンザ検査を依頼した。25日には京畿道華城(ファソン)の始華湖(シファホ)で採取した鳥の糞便から高病原性鳥インフルエンザが検出された。農林畜産検疫本部は都市で生活するカササギがウイルスを拡散した可能性を調査している。ソウル市も26日、ソウル大公園と子ども大公園の鳥類舎の観覧を禁止させた。

一方、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相はこの日緊急会議を招集し、「帰省客に鳥インフルエンザが懸念される地域への出入りを自制するように積極的に勧告するように」と指示した。

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