拡散する口蹄疫…“口蹄疫ファイター”の苦悩(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.24 11:15
しかし今回は心を変えた。京畿道(キョンギド)の漣川(ヨンチョン)・楊州(ヤンジュ)に続き、坡州(パジュ)・加平(カピョン)などに口蹄疫が広まったからだ。最後のカードを切ったのは防疫網がウイルスの伝播速度に追いつけずにいるためだ。朱部長は、「初期に汚染源をなくせば小康状態に入らなければならないのに拡散が止まらなかった。いまは追加対策が必要だ」と述べた。世界動物保健機関(OIE)が2003年に規定を変えたことも考慮した。清浄国の地位回復申請資格ができる期間を最後のワクチン接種後1年から6カ月に短縮したのだ。殺処分だけしていたときは最後の埋め立て後3カ月が過ぎれば申請資格ができた。そのためワクチンを接種しても3カ月余計に待てば良い。李周浩院長は、「感染が続き3カ月かかることもあるのでワクチンで火の手を早く食い止めるほうがよい」と話す。
また、21日の閣議では李明博(イ・ミョンバク)大統領が「全国的に広がらないよう対処してほしい」と注文した。劉長官は22日に家畜防疫協議会を招集した。朱部長はワクチン接種を強く求めた。長官の決定は朱部長の判断通りに下された。