ロッテワールド無料入場イベントに数万人の市民が押し寄せ、30人余が負傷するというとんでもない事故が発生した。首都ソウル、この国の有数の遊園地で起きた今回の事故は、われわれの安全不感症と市民意識水準を端的に見せている。安全と秩序に関する限りまだ後進国という事実が赤裸々に表れた。
まずロッテ側の対処があまりにも安易だった。今回のイベントは、自社の事故から始まった一種の謝罪性イベントだった。 にもかかわらず、事故に対応しろという警察の公文を無視し、警察兵力の支援を要請しなかったという。 狭い空間に大勢の人々が殺到するのは明らかな状況だった。‘まさか…’という考えが招いた典型的な安全不感症だ。 少なくとも、インターネット抽選などの方法で人波を分散させるべきだった。昨年秋に11人が圧死した尚州(サンジュ)惨事のような大型事故にならなかっただけでも幸いだ。