セカンダリーボイコットの最終目標は北朝鮮への石油供給遮断
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.05 11:31
北朝鮮による6回目の核実験に対する強力な対応策として米国が2つのカードを切った。一つは国連安全保障理事会を通した対北朝鮮石油および石油製品禁輸、もう一つは独自制裁であるセカンダリーボイコット(北朝鮮と正常的な取り引きをする第三者も制裁)だ。非軍事的手段まで総動員して北朝鮮経済を引き締め、核・ミサイル開発を放棄させるという狙いだ。
現在、トランプ米大統領が重点を置いて推進しているカードは、セカンダリーボイコットだ。彼は3日、自身のツイッターを通じて「北朝鮮と取り引きするいかなる国ともすべての貿易を中断する案を考えている」と明らかにした。事実上、中国に対するセカンダリーボイコットを予告したわけだ。米財務省は以前まで中国の丹東銀行、丹東リッチアース貿易など小規模銀行と企業を制裁のリストに入れ、中国側にある種のジェスチャーを見せただけだった。中国銀行(BOC)と工商銀行など大型国有銀行との取り引きも中断する可能性があるという事前警告の性格だった。トランプ政府がこのようにセカンダリーボイコットに本腰を入れたのは金正恩(キム・ジョンウン)体制の資金源になる中国企業と北朝鮮間の関係を遮断するためだ。