◆「ビッグ３」過当競争の自制を

「ビッグ３」の過当競争が造船産業に困難をもたらすという懸念もあった。ヤン研究員は「大手３社間の過当競争のために適正な価格を受けることができない状況が生じている」と述べた。続いて「コンテナ船を基準にすると、韓国ビッグ３と中国造船会社が建造した船舶は燃費に約７％の差が生じる」とし「２０年間運航すると計算すれば４０％以上高い価格を受けてもよいが、価格は約１５％の差にすぎない。これは過当競争のため」と指摘した。続いて「ビッグ３が過当競争をし、価格を引き下げれば、韓国の中小型造船会社も価格を下げるしかない」と説明した。

これに関し、サムスン重工業のチョン・ジチャン常務は「過当競争がないとはいえないが、好況期を基準に生産設備を増やした状況なので、高い価格で受注するのが容易でないのも事実」と述べた。韓国産業技術大産業融合学科のオ・イルグン教授は「伝統産業である造船産業で後発走者の韓国が世界トップであるのは驚き」とし「今の競争力を維持するためには主要海運国の需要をよく読み取る必要がある」と指摘した。


「韓国造船産業、エコ船開発で技術格差を広げるべき」（１）