ソウル大胸部外科の金容珍教授（５７）と同科専門医のジェ・ヒョンゴンさん（３７）は先月２２～２７日、韓中文化協会の李栄一（イ・ヨンイル）総裁らとともに、医療ボランティア活動として、ハルビン市立児童病院で中国人児童６人に対する心臓病手術を行った。

２４日には生後１９カ月の白軒成ちゃんが、金教授が主導する心臓手術を受けた。金教授は韓国内に新しい手術法を導入し、治療が難しかった心臓病を治してきた児童心臓病手術の権威だ。

白ちゃんの父の白青国さん（２６、農業）は「韓国人医師が無料で手術してくれなかったならば、あきらめたはずだ」とし、感謝の意を伝えた。中国で、児童の心臓病手術には５万人民元（約７万円）が必要だ。生活が厳しい中国農村の家庭にとっては大きな負担となる。それで中国農村の家庭で心臓病を患う子どもたちは治療を受けることができず、命を失うケースが多いという。

金教授の医療ボランティア活動の多くの部分を韓中文化協会がサポートしている。協会は０６年から、韓国の政府、企業から毎年３億ウォン（約２０００万円）を募金し、中国病院に心臓病手術の費用として渡してきた。およそ３０人の心臓病児童を治療できる費用だ。

李栄一総裁は「韓国の医師が中国に行けば、中国の児童を韓国に連れてくる場合より手術費用を節約でき、手術の技術まで伝えることができる」とした後「韓国人医師の献身的な奉仕のおかげで、韓国に感謝する中国人が多くなり、両国民の関係改善にも大きなプラスとなっている」と述べた。

＊訳注：「キョムタマダ」＝謙遜かつ温かい心で迫るという意味。韓国語では「キョムソンハゴ・タトゥッタン・マウムウロ・タガガギ。