【社説】トランプ-ティラーソンの北核を巡る行き違い…あらゆる場合を想定して備えを
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.03 13:54
北朝鮮に対する米国政府のナンバー1、2の交錯したメッセージが紛らわしい。北朝鮮との対話意志を明らかにしたレックス・ティラーソン米国務長官の発言をドナルド・トランプ大統領が一日で撤回したのだ。トランプは一昨日、ツイッターを通じて「ティラーソンに小さなロケットマン(金正恩)との交渉のために時間を無駄にしていると話した」と伝えた。トランプはまた「レックスよ、力を温存しておけ。我々はやるべきことをする」と言ったという。対話を通した北核解決法に極めて懐疑的な見解を示したのだ。
これはティラーソンが先月末に中国を訪問して習近平国家主席に会った後、「北朝鮮との間に2~3の疎通ラインのを開いている。対話は可能で、対話をする」と、米朝間の水面下接触を示唆したものを正面から覆してしまった。韓国としては米国の真意がどこにあるのか、混乱しないわけにはいかない。中心を捉えて北核事態をリードするべき米国自らが筋道をつかめていないのではないかという懸念が頭をもたげる。トランプ発言の波紋は大きい。「これが大統領と国務長官との疎通のやり方か」という批判が米国内外から出る一方、ティラーソンが公開的に恥をかいたという点でティラーソンの辞任説が囁かれたりもする。