トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は６日（現地時間）、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が米朝首脳会談の開催を求めてトランプ大統領に「うつ伏せになって哀願した」で主張した。

ウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）によると、ジュリアーニ氏はこの日、イスラエルの地中海都市テルアビブで開かれたあるビジネス会議に出席し、トランプ大統領が米朝首脳会談を中止して再推進した背景についてこのように述べた。

ジュリアーニ氏は、トランプ大統領が５月に突然、北米首脳会談を中止しようとした理由は、北朝鮮の高官らがトランプ政権の官僚らを侮辱したためと主張した。ジュリアーニ氏は「副大統領（マイク・ペンス米副大統領）を侮辱し、『核戦争』で威嚇したため、首脳会談の中止のほかに選択肢がなかった」と述べた。続いて「（その後）金正恩が（ホワイトハウスに）トランプ大統領との首脳会談日程をもう一度設定してほしいとうつ伏せになって哀願した」と主張した。ジュリアーニ氏は「これがまさに彼が見せればよいという姿勢」とも話した。

トランプ大統領は５月２４日、北朝鮮の敵対的な声明を理由に６・１２米朝首脳会談を中止するとし、金正恩委員長に向け「気持ちが変わればためらわず電話をするか手紙を出してほしい」と話した。

これに対し北朝鮮は金桂冠（キム・ケグァン）第１外務次官が発表した談話を通じて会談を望むという立場を明らかにした。その後、北朝鮮の金英哲（キム・ヨンチョル）労働党副委員長兼統一戦線部長が１日、ホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領に金正恩委員長の親書を伝えるなど、紆余曲折の末、首脳会談の開催がまた決まった。

トランプ大統領と金正恩委員長の首脳会談は１２日にシンガポール・セントーサ島のカペラホテルで開かれる。