【社説】ランサムウェア対応、ゴールデンタイム逃してはならない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.15 09:19
12日以降英国やロシアなど欧州を中心に約100カ国で12万件以上のランサムウェア攻撃が発生し、病院や企業、政府機関などの業務がまひしたり支障が出た。韓国でも大学病院と企業など少なくとも5カ所で同様の感染兆候が報告された。国家サイバー危機警報も「関心」から「注意」に引き上げられた。ランサムウェアはモバイル機器やパソコンに浸透してシステムをロックしたりデータを暗号化して開けないようにした後、これを解除する代価として金銭を要求する。こうした悪性プログラムの開発と流布は人質劇と変わらないサイバー重犯罪だ。国際社会が協調して犯人を見つけ出し厳重に対処しなくてはならない。
さらに大きな問題はランサムウェアを解決するこれといった方法がないという点だ。パソコンやモバイル機器をフォーマットして使うことはできるがデータはあきらめなければならない。身代金を払って解読キーをもらいデータを復旧することはできる。だが誘拐犯と妥協するのと同じことであり、こうした対応は再発をあおるばかりだ。したがってハッカーの要求に私的に従わず、準政府機関である韓国インターネット振興院に申告し公的に対応することが望ましい。