◆琵瑟山のツツジ祭り（５月１日－８日）

大邱市達城郡（テグシ・タルソングン）と慶尚北道清道郡（キョンサンプクド・チョンドグン）の警戒にそびえる琵瑟山（ビスルサン、１０８４メートル）は秋はすすき山としてその名が知られている。しかし春はカラムラサキツツジ（チンダルレ）が主人公となる。琵瑟山の大見峰（テギョンボン）と照華峰（チョファボン）の稜線に沿ってツツジが広がっているが、花を開かせる５月上旬にもなれば山頭が桃色に染まる。

ツツジ群落地までは登山コースに沿って２～３時間ほど登らなければならない。傾斜は険しいが、頂上に立てばまるで絵画のような風景のツツジ丘と花の優しい香りが疲れた心身を軽くしてくれる。

今年のツツジ祭りは５月１日から８日までだ。昨年までは山の中腹ですべての行事が行われたが、今年は麓の大邱テクノポリスでイベントが行われる。そのおかげで今年からは一般登山客と祭りの見物客による混雑を軽減できるようになった。山神祭を除く各種文化・体験行事は大邱テクノポリスで行われる。子どもの日（５月５日）と父母の日（５月８日）にはツツジゴールデンベルや歌謡祭などの家族行事が開かれる。ツツジ迷路園・フォトゾーン・ツツジ馬車などプレイゾーンや見どころが満載だ。

達成文化財団／０５３ー７１５－１２８４

◆黄梅山ツツジ祭り（５月９日－２２日）

南部地方の春の終わりを飾る花はツツジだ。慶尚南道陜川郡（キョンサンナムド・ハプチョングン）では、春になると「黄梅山（ファンメサン、１１０８メートル）が燃える」という言葉を冗談のようにやりとりする。多くのツツジが咲き乱れるためだ。山岳地帯を好むツツジが、５月なって黄梅山を濃い桃色で染め上げるのだ。

海抜８００～９００メートルの黄梅平田（ファンメピョンジョン）がツツジの密集地。黄梅平田は１９７０年代は牧場だったが、放牧された家畜が毒性を持つツツジだけを食べ残して雑木と草ばかりを食べたことからツツジ山になった。

黄梅平田のうしろに見える奇岩絶壁もツツジの風景と相まってなかなかの景勝地になっている。黄梅平田にはデッキロードの探訪路が作られ、あまり苦労せずに歩いて行ける。高い山ではあるが、黄梅平田の入口にオートキャンピング場があり、車でも簡単にツツジ群落地の近くまでアクセスできる。

それでもあえて登山で行こうとする人は多い。登山コース（モサンジェ駐車場～黄梅平田～黄梅山）に沿って５～６時間ほど歩くと黄梅山とツツジ群落地をひと通り見ることができる。黄梅山ツツジ祭りは５月９日から２２日まで開催される予定だ。

黄梅山ツツジ祭委員会／０５５－９３４－１４１１


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