「北朝鮮は国全体が監獄」…国連北朝鮮人権特別報告官、韓国で記者会見
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.12 10:31
所在がいまだつかめていないチョ・ソンギル前駐イタリア北朝鮮大使代理に対して、トーマス・オヘア・キンタナ国連北朝鮮人権特別報告官が11日に韓国で行った記者会見で「全ての者は亡命を申請する権利がある」と述べた。キンタナ氏はまた「私がイタリア政府に要請して提供を受けた事実関係は、チョ氏が消える前にすでに別の大使代理に交代させられる計画があったという程度」とし「追加的に付け加える言葉はないが、国際法の側面から、誰もが難民の認定を受けることができるという点を述べておきたい」と強調した。
キンタナ氏は今月7日に訪韓し、外交部のイ・テホ第2次官と統一部の千海成(チョン・ヘソン)次官ら韓国政府関係者と会い、北朝鮮離脱住民定着支援事務所(ハナ院)で最近脱北した人々と面談した。この結果を総合し、今年3月の国連人権理事会で北朝鮮の人権状況関連報告書を提出する予定だ。この日の記者会見は、訪韓日程に対する結果をブリーフィングする性格で開かれた。キンタナ氏は2016年に特別報告官に任命され、現在まで5回訪韓したが、訪朝はすべて拒否された。これに関連し、キンタナ氏は記者会見で「この記者会見もソウルではなく平壌(ピョンヤン)で開かれるべきだった」とし「金正恩(キム・ジョンウン)(国務)委員長が今年の新年の挨拶でも人民の暮らしの質向上を強調したように、北朝鮮当局が早く扉を開いて人権について議論をすることを望む」と述べた。