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【時視各角】金正恩委員長の意志、信頼できるのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.10 11:30
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「信じるべきか」。3回目の訪朝をしたポンペオ米国務長官が手ぶらで出てきたことを受け、我々は根本的な問題の前に直面している。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が明らかにした非核化の意志を信頼できるかという点だ。

こうした状況を迎えたのはトランプ米大統領、ポンペオ長官、そして文在寅(ムン・ジェイン)大統領の影響が大きい。何かに取りつかれたのか、金正恩委員長に会えば一斉に振り回される。彼らは「率直で礼儀正しい」(文在寅大統領)、「賢いタフガイ」(トランプ大統領)、「明晰だ」(ポンペオ長官)など聞くに堪えないほど独裁者を称賛した。

 
その中で最も変わったのはポンペオ長官だ。数カ月前まで北朝鮮の政権交代もはばからず主張してきたが、単独会談の後からは金正恩委員長の弁護に率先している。

ポンペオ長官はウエストポイント士官学校を首席で卒業し、5年間にわたり機甲部隊の将校を務めた軍出身だ。武人らしく正直でありストレートな性格で有名だ。米中央情報局(CIA)長官時代のある退屈な会議でのエピソードは有名だ。最高位層が「我々がこの戦略を使えば敵はどのように出てくるだろうか」と尋ねると、彼はこう答えた。「そんな会議は絶対にしない」と。さらに彼は日曜学校の教師であり教会の執事である熱心なキリスト教信者だ。このような性格の所有者は人を容易に信じる失敗を犯すこともある。誰よりもトランプ大統領の耳の役割をしているポンペオ長官であるだけに、彼の錯覚は対北朝鮮政策全体を揺さぶるしかない。

とにかく韓米の指導者は北朝鮮が非核化の約束を守るという信頼のもとで進んできた。金正恩委員長に誠意があるという極めて主観的かつあいまいな根拠のもとでだ。もちろん彼の真意を判断するのはまだ早い。それでもいくつかの誤った仮定のもとで進めてはいけない。

まず賢く礼儀正しいため正直だと考えることから大きな誤算だ。国益の前では偽りも正当化されるのが国際政治だ。第2次世界大戦直前にチェンバレン英首相がヒトラーの平和の約束にだまされ、結局、第2次世界大戦を防げなかったというのは有名な話だ。ジョン・F・ケネディ米大統領も真っ赤な嘘をついた。カストロ政権打倒のためにキューバを侵攻する直前にも武力使用計画を否認した。

非核化に関する金正恩委員長の決心は決して変わらないと信じることも間違いだ。最近あちこちで対北朝鮮制裁が緩んでいる。西海(ソヘ、黄海)上で北朝鮮船が漁獲した魚をすぐに中国側に移すという。衣類の輸出がふさがると、ボタンやジッパーなど体積が小さく取り締まりが難しい衣類副資材が代わりに中国に売られている。金正恩委員長の考えが変わってもまったくおかしくない状況だ。

政治思想家マキャベリは『君主論』でこのように教えた。「立派な君主は信義を守るのが自分にとって不利を招く時、あるいは約束した時の動機がすでになくなった時は信義を守るべきではない」と。このような現実的な思考の流れの中で金正恩委員長が嘘をついたからだと弁解できるだろうか。したがって金正恩委員長の嘘または変化の可能性は十分にあるとみて対応するのが正しい。彼が巧妙な遅延作戦を展開しても、非核化を実現するプランBを用意しなければいけない。

我々としても望ましい非核化日程や段階別の見返りを用意するのはどうか。政府の主導で専門家の知恵を集めるか、与野党の合意で単一案を準備するか、ロードマップを描こうということだ。そうしてこそ、これを根拠に北朝鮮の背を強く押し、一歩でも非核化に向けて進むことができる。南北交流の速度をめぐる韓国内の対立を防ぐ道でもある。金正恩委員長の非核化宣言に誠意があるとみるのは楽観的な期待にすぎない。「希望は戦略ではない(Hope is not a strategy)」。

ナム・ジョンホ/論説委員

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