【コラム】韓国IOC委員は1人だけ…スポーツ外交官の育成を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.15 09:56
世界スポーツの大統領はトーマス・バッハだ。ドイツ出身の彼は2013年国際オリンピック委員会(IOC)委員長に選出された。1976年モントリオール・オリンピック(五輪)男子フェンシングフルーレ団体戦で金メダルを獲得した元選手だ。大学で法と政治学を専攻していたおかげで引退後は弁護士とスポーツ行政家として活動した。
バッハが世界スポーツ大統領と呼ばれる理由はIOCの権限が非常に大きく強いためだ。五輪に関するすべての事項をIOCが決める。五輪開催地の決定はもちろん、出場種目や五輪を発展させるための制度を決める権利を持っている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月、南北首脳会談を通して2032年五輪の南北共同誘致に対してその意思を明らかにした。その通りになれば韓国は1988年に続いて夏季オリンピックの開催は二度目となる。しかし、IOC委員の支持を取り付けることができなければ空念仏になりかねない。