【噴水台】3秒バッグ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.21 17:52
消費は自身の社会的地位と品格を表現する行為だ。 いわゆるブランド品が売れる理由を後押しする理論だ。 私はあなたとは違うという心理が根底にある。 「私は大切だから」という広告のように差別化を試みる。 米国経済学者のソースティン・ヴェブレンが提示した「誇示的な消費」概念だ。 身分制度がない現代社会で、誰がよりよい暮らしをして優越かを見せようという行動が、ブランド品の購入として表れる。
ブランド品には夢と幻想のオーラ(Aura)がかかっている。 1956年、米国の雑誌「ライフ」には、モナコ王妃グレース・ ケリーが妊娠した腹部をバッグで隠した写真が掲載された。 エルメスの製品という事実が知らされ、「ケリーバッグ」が飛ぶように売れた。 最近、米国シカゴに設置された銅像で性差別論争が激しい映画俳優のマリリン・モンローは、シャネルNo.5を香水の代名詞にした。 「夜はシャネルNo.5だけを着て寝る」という一言の効果だった。 女性はエルメスやシャネルNo.5を身につければケリーやモンローになるという甘い錯覚に陥った。