【社説】韓国人の海外旅行30兆ウォン…内需活性化のインフラが至急
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.03 11:06
過去最長の10日間の秋夕(チュソク、中秋)連休が国内景気の活性化にそれほど寄与しないと予想されているが、その通りになりそうだ。韓国版ブラックフライデーと呼ばれるコリアセールフェスタが開幕したが、連休に入ったことでむしろ市場は活気を失っている。国民、外国人観光客を問わず秋夕需要が大きく減ったからだ。この期間、国慶節(1-8日)を迎えた中国人観光客は前年の半分以下の約9万人が入国する一方、海外旅行出国者は120万人を超えると予想される。
連日混雑しているのは空港だ。連休初日の先月30日に仁川(インチョン)空港の出国者数が11万4746人と過去最多となった後、連日最高値を更新している。韓国銀行(韓銀)によると、韓国の家計が1年間に海外で使った金額は30兆2867億ウォン(約3兆円)という。これはインターネットなどを通じた海外からの購入や会社の出張などを除いた海外旅行費だけだ。今年の旅行シーズンの8月の1カ月間だけでも旅行収支の赤字が14億ドル以上となったが、秋夕連休で赤字幅はさらに増える見込みだ。