２０１１年に韓国の運転免許試験が簡素化されたことにより、中国人の「遠征免許取得」が急増している。

国会教育文化体育観光委員会所属の韓善教（ハン・ソンギョ）セヌリ党議員が３０日に警察庁と道路交通安全公団から提出させた資料によると、国内で運転免許を取得した中国人は２０１２年１５０人から昨年４６６２人と３０倍ほど急増した。同期間、外国人の交通事故発生も７４５件から１９７８件へと２．６倍増加した。

特に、済州道（チェジュド）で中国人免許発行者は２０１２年２人から昨年３３５人、今年（６月基準）１１８７人へと大きく増えている。外国人の交通事故も２０１２年６件から昨年４０件に増えた。済州地方警察庁関係者は「４０件中１７件が中国人で外国人の４２％に達する」と伝えた。

済州道で中国人免許発行者が増える理由は、２００８年から済州観光目的ならノービザで入国できるうえに運転免許の取得費用も倍以上安いためだ。中国政府は昨年１２月、韓国警察庁に短期滞留する中国人の韓国内での免許取得を止めさせてほしいとする公文書を送ることもあった。

韓善教（ハン・ソンギョ）議員は「韓国運転免許証の国際公信力を落として安全を脅かす無分別な免許発行制度は見直す必要がある」と指摘した。