「壬辰倭乱」を「壬辰戦争」に、来年から高校教科書で(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.25 10:46
2つの教科書は「17世紀前後の東アジアの戦争」という単元に8~10ページずつ割愛しこのような表現を使った。チョンジェ教育の教科書では本文の最初に「壬辰戦争(壬辰倭乱)」と併記し、繰り返される部分では「壬辰戦争」という表記だけを使った。教学社の教科書は本文とは別に「壬辰戦争を指す名前の違い」という項目を別に作り、「壬辰戦争を指す多様な名称に現れた3カ国の歴史認識の違いを考えてみよう」という課題を学生たちに提示した。日本では当時の年号を取って「文禄慶長の役」、中国では「抗倭援朝戦争」と呼ぶ。
しかし、来年から高校の必修科目になる韓国史の教科書では依然として壬辰倭乱と記述され、教育現場で用語の混乱が生じかねないという指摘も出る。ソン教授とアン教授は、「今後、学界議論を経てこうした問題点を整理する必要がある」と話した。また、これまで使ってきた用語を変更することにともなう反論が提起される可能性もある。