産業用クレーンおよび関連部品を２２年間生産してきたクァンリム企業は昨年、初めて輸出の道を開いた。貿易業者を通じて間接輸出をしてきたこの会社は、韓国貿易協会ｅ－ｂｉｚバイヤーマッチングチームを通じてベトナムから入ったクレーン購買の話が伝えられ、輸出契約をすることになった。

クァンリム企業のイ・ベチョル代表は「ベトナムの会社と５万ドル規模の契約をしたところ、会社の認知度が高まり、エジプト、モンゴルへの輸出にもつながった」と述べた。イ代表は韓国貿易協会による中小企業輸出支援事業を通じて海外市場を開拓した「輸出第一歩賞」の受賞者だ。

◆「コリアビューティー」で市場開拓

貿易協会と韓国経済新聞社は３０日、「第６回輸出第一歩賞」の受賞者にパク・チュング・シンユンインターナショナルコリア代表、チョン・ジュンホＣＪＳオートトレーディングコリア代表、ソン・ギョンジン・ジンナム代表、イ・ベチョル・クァンリム企業代表、ヤン・ジョンチョル・メゾン代表の５人を選定した。「輸出第一歩賞」は貿易協会の輸出支援事業に参加し、１万ドル以上の輸出実績を出した中小企業の最高経営責任者（ＣＥＯ）に授与される。

従来は地方の中小企業を訪ねて１対１のコンサルティングを提供する「全国地方輸出遠征隊」参加企業だけが授賞の対象だったが、これを拡大した。輸出実績と市場開拓活動、技術力、発展の可能性などを総合的に評価し、毎年上・下半期に計１０人のＣＥＯを選ぶ。

今年受賞した５社のうち２社は、Ｋビューティー関連の創業から１年足らずで輸出に成功した。メゾンのヤン・ジョンチョル代表はマレーシアと英国に留学した経験を生かし、東南アジア市場向けのブランド「ブラン」を今年初めて発売した。輸出には貿易協会が主管した「貿易協会ビッグバイヤー招請行事」などが役に立った。

ヤン代表は「世界キムチ研究所と協業して抗老化効果などが優れたプロバイオティクス化粧品を開発する計画」とし「中東や北米などに輸出市場を拡大していきたい」と語った。

昨年設立されたシンユンインターナショナルコリアも創業１年で輸出ルートを開いた。化粧品の海外マーケティング・流通をするこの会社は、中国オンラインプラットホームに直接販売ショップを開設し、韓国化粧品ブランドのスキンフードを輸出している。今年７－９月期だけで４０万ドル以上の輸出実績を達成した。

◆「初期から海外へ」

設立初期から海外市場進出を目標にしていた企業も貿易協会の支援を受けて市場を開拓した。ＣＪＳオートトレーディングコリアは自動車燃料関連部品を米国に輸出する会社だ。

チョン・ジュンホ代表は米国に留学中、自動車関連のアフターマーケット（販売者が製品を販売した後に追加で発生する需要で形成された市場）が拡大していることを知り、韓国に帰国して会社を設立した。昨年参加した全国各地輸出遠征隊事業を通じて２０万ドル以上の輸出実績を出した。

２０１５年に設立され、５月に輸出の第一歩を踏み出したジンナムは、デザインされたガラスタイルを製造している。ソン・ギョンジン代表は「大企業でデザイン関連の仕事をしながら、高級で繊細なデザインのガラスタイルを作れば海外市場で通用すると思った」とし「『内需企業の輸出企業化支援事業』に参加し、最初の輸出が実現した」と語った。

貿易協会のイ・ジェチョル専務は「輸出第一歩賞を受賞した企業が▼地域内貿易現場諮問委員マッチングサービス強化▼輸出支援バウチャーサービス支援金額拡大▼Ｋ－ｍａｌｌ２４入店支援－－などの恩恵を実質的に受けることができるようにしたい」と述べた。