韓国、半導体が産業の中心なのに修士・博士は半減
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.15 09:16
韓国の半導体装備メーカー「FST」は、昨年1916億ウォン(約190億円)の売上を記録した企業だ。現在480人余りが働いている同社の平均給与額(6月末公示基準)はサムスン電子の81%水準と高いほうだ。だが、働く人材を集められないでいる。昨年から採用期間を決めない「常時採用」で募っているが、必要な人員の半数である40人をなんとか採用したにとどまっている。
チャン・ミョンシク会長は「研究開発(R&D)人材不足で新しい技術を開発することそのものが難しい状況」と説明した。
半導体産業は名実共に韓国経済の支え棒だ。だが、超好況の端々に暗い影が落ち始めている。人材難が厳しさを増して技術開発にブレーキがかかり、半導体産業全体の競争力が落ちかねないという憂慮がそれだ。過去10年間で半導体を専門とする人材は大幅に減った。ソウル大学半導体分野の修士・博士は2007年97人から昨年43人に減った。2007年以降、10年間輩出した修士・博士も年間58人程度だ。半導体セラミック学科(修・博士過程)が設けられている大学が韓国全国に16カ所であることを勘案すると、毎年900人ほど修士・博士学位者が輩出される。だが、修士・博士が多い研究開発人材の場合、昨年はサムスン電子やSKハイニックスが1500人を採用した。