懸念される平昌の「メルティングスロープ」…ここ10年で2月気温1.2度上昇
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.20 10:14
19日昼の江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)大関嶺面横渓里(テグァルリョンミョン・フェンゲリ)の海抜773メートルに位置した気象庁気象観測地点の温度計が11.9度を示した。大関嶺の3月中旬平年気温(1981~2010年平均値)の4.8度よりなんと7.1度も高かった。これに先立ち、11日にもこの地域の昼間の気温は11.6度まで上がった。大関嶺周辺には来年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(2月9~25日)とパラリンピック(3月9~19日)が開かれる競技場がある。
このように江原道一帯の気温が上昇することで来年に開かれる平昌冬季オリンピック(五輪)とパラリンピックの一部種目に支障が生じる可能性があるという懸念の声が出ている。気象庁の大関嶺観測資料によると、ここ10年で(2008~2017年)この一帯の3月中旬日平均気温は1.5度だった。これは平年値(1981~2010年間30年の平均値)の氷点下0.2度より1.7度も上昇したわけだ。昼間には常に零度以上の気温を維持しているという意味だ。特に、3月中旬に日最高気温の平均は7.1度で、平年(4.8度)より2.3度も上がった。3月中旬に開かれるパラリンピックが懸念される理由だ。プラス10度を超えれば、雪が多いに溶けてしまう可能性があるからだ。パラリンピックは障害者施設の設置に向けた時間が必要とされ、通常五輪が閉幕して10日後に開かれる。