<栄辱の韓日戦半世紀>(上)サッカー…「絶対に負けられない」77回の戦争でない戦争(2)

<栄辱の韓日戦半世紀>(上)サッカー…「絶対に負けられない」77回の戦争でない戦争(2)

2015年09月22日10時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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1997年9月に国民を熱狂させた「東京大捷(韓国が2-1勝利)」。イ・ミンソンは97年9月28日、フランスワールドカップ(W杯)アジア予選で鮮やかな逆転ミドルシュートを決めた。(写真=大韓サッカー協会)
  70年代の韓国代表のGKイ・セヨンOBサッカー会副会長(71)は「多くの人は韓国が日本よりサッカーの実力が高かったと思っているが、選手の考えは違った。自分たちよりも先に先進サッカーを導入した日本のレベルがさらに高かった」とし「日本に勝つことができた秘訣は結局、精神力だった。当時は『大会で優勝できなくても日本には勝たなければいけない』という共感があった。韓日戦の前日は緊張のため眠れなかった」と話した。

  目的(勝利)のために過程(フェアプレイ)が無視されることも多かった。激しいファウルが続き、審判が見えないところで手と足が出たりもした。60年代に韓日戦に出場した元選手は「ストッキングに小さな釘を一つ隠し、審判に見えないところで相手の選手をちくりと刺した後にグラウンドに捨てたりした。一度怖がらせれば手に何かを持っているふりをするだけで近づいてこなかった」と話した。彼は「間違った行動であることは知っていたが、方法がなかった。『韓日戦で負ける』ということは国民が許さなかった時代だった」と語った。

  90年代の人気スポーツキャスター、ソン・ジェイク氏(73)は「韓日戦はいつも熱かった。ボクシングの試合中には観客席から『日本の奴を殺せ』という声が何度も聞こえた」と過去を振り返った。

  最近のサッカー韓日戦は以前とは違う。今は勝利に執着しない雰囲気だ。日本サッカーが成長したため韓日戦での快勝を断言できないというのが表面的な理由だ。韓国社会が着実に発展し、日本を上回る分野が増え、もうサッカーに執着する必要がなくなったという説明も説得力がある。

  多くの専門家は「韓日戦に対し、新しい時代相に合う価値と意味を付与する作業が必要な時期」と話す。スポーツ哲学者のキム・ジョンヒョ博士(ソウル大講師)は「20世紀のサッカー韓日戦は歴史のコンプレックスを解消する道具だった。勝敗が明確に表れるスポーツの特性と韓国が日本に優勢なサッカー種目の強みが結合し、国民に代理満足を与えた」とし「しかし勝利に執着したところエリート中心の選手育成システムが定着し、成績至上主義が広がる副作用が表れた」と話した。

  キム博士は「以前のサッカー韓日戦のキーワードが『戦闘』と『勝利』だったなら、今は『文化』『歴史』『共存』に向かわなければいけない」とし「21世紀のサッカー韓日戦が目指すところは両国が長所をやり取りする互恵主義だ。日本のサッカーシステムの長所を受け入れるだけでなく、日本に韓国が持つ競争力を分けて一緒に成長しなければいけない」と述べた。

栄辱の韓日戦半世紀(上)サッカー…「絶対に負けられない」77回の戦争でない戦争(1)
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