【コラム】安倍首相、韓日間の橋を燃やす(2)

【コラム】安倍首相、韓日間の橋を燃やす(2)

2014年06月27日13時21分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  このように外交において秘密が必要な理由は何だろうか。何よりも、今交わす会話が公開されないという信頼があってこそ交渉当事者は正直になれる。外交交渉をしてみると、自国の難しい状況を率直に吐露して譲歩を求めなければならない時がある。時には国益のために嘘も言わなければならない。よっぽどでなければ「大使とは、祖国のために嘘をつくため外国に派遣された誠実な人」という英国政治家ヘンリー・ウォートンの定義が通用するだろうか。

  また、すべての妥協がそうであるように、外交の基本はやりとりすることだ。一定部分は譲歩してこそ取りまとめることができる。ある場合には手形を切るようにその場ではなくても後で便宜を図ると約束しなければならない時もあるだろう。しかし世の中があまりにも複雑になって利害関係が鋭くなったために、どんな外交政策でも利益を受ける人がいれば損をする人もいるはずだ。だから交渉内容とその過程が1つ1つあらわれれば、国内の利益団体が立ち上がり妥協できるわけがない。

  世の中、真実だからといって全て公開するのが能ではない。世の中には墓まで持っていかなければならない秘密もある。神父に告白した懺悔、記者に情報を与えた取材源の正体、医師が知った患者の病歴、そして弁護士が把握した依頼人の個人情報のようなものが代表的な例だ。外交上の秘密も同じだ。

  日本政府が過去の政権で行われた外交的秘密を公開したのは今回が初めてはでない。2009年に政権を取った鳩山民主党政権は、60年の日米安保条約の改正当時に結んだ核関連の密約を台無しにしてしまった。有事の際に米国が核兵器を日本に搬入することになっても、これを事前通知しなくても良いというのがその核心だった。日本政府が密約を突然暴露して米国側が強く反発したのは当然だ。

  今回も安倍政権は、韓国外交部長官の実名まで挙げて河野談話の作成当時に韓国側とやりとりした話を公開してしまった。これについて外交部の幹部はこのように嘆いた。「安倍首相が、韓日の間にあった橋まで燃やしてしまった」と。

  こんなやり方で、誰が日本政府と外交をするだろうか。趙太庸(チョ・テヨン)外交部第1次官が日本の別所浩郎大使を呼んで「今後、韓国だけでなくほかの国々も日本と信頼を持って外交するのは難しいだろう」と憤慨したのも無理はない。こうした状況では毎月開かれていた慰安婦関連の韓日間の局長級会談が韓国政府によって取り消されたのも当然に思える。日本のマスコミまで「日本外交が信頼を失いかねない」と嘆いてやまなかった。こういうことでは安倍首相がいなくなるまで日本とは共存することは最初から止めておこうという雰囲気が国じゅうに広がるのではないかと心配だ。

  ナム・ジョンホ国際専任記者

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