【経済view】「20-50クラブ」の品格
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.20 15:05
英国のフィル・パーカー少佐(36)はイラク戦争に参戦し、08年2月に脊椎事故で下半身が不自由になった。 16年間軍人として生きてきた彼は杖を突き、09年4月26日にロンドンマラソンに参加し、毎日3.2キロずつ歩きながら14日でゴールにたどり着いた。 彼がマラソンに参加して完走した理由は、自分のような傷痍軍人のための基金を集めるためだった。 多くの拍手と応援の中で計96万ポンド(約18億ウォン)の寄付金が集まった。
今年4月22日のロンドンマラソンでも似た場面が演出された。 3万6000人の参加者は家へ帰ったが、腰から下が不自由な障害者クレア・ロマース(32)はスタートから22日目に完走した。 生体工学ロボット服を着て機械音を出しながら夫と一緒に5万5000歩を歩いた後、生後13カ月の娘と感激のキスをした。 当日の完走ではなかったため、公式完走記録として認められなかったが、他の参加者らが自分の完走メダルを譲ろうとし、大勢の人々から激励と応援のメッセージがあふれた。 彼女も自分と似た立場の患者の治療開発のため、医学研究団体への寄付金を集めようと大会に参加した。
ロンドンマラソンの歴史は短いが、単一行事では世界で最も多くの寄付金が集まる、ストーリーある大会になっている。 今年も過去最大の約900億ウォンが集まった。 ロンドンよりマラソンの歴史がはるかに古い大会は多いが、先進国と呼ぶにふさわしい品格の慈善と寄付を考えると、ロンドン大会が真っ先に思い浮かぶ。