モンゴル、北朝鮮の便宜置籍船14隻の登録取り消し
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.04 13:07
モンゴルが便宜置籍(実際の所有主の国籍を隠すために第3国の旗を付けて運航)方式でモンゴルの旗を付けて運航してきた北朝鮮船舶の登録をすべて取り消したと、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送が3日報じた。便宜置籍は海運業界で通用する慣行。モンゴルは内陸国だが、400隻以上の海外船舶が自国船舶として登録するのを認めてきた。
VOAによると、モンゴル政府は先月8日、国連安全保障理事会対北制裁委員会に提出した安保理決議2270号履行報告書で、「北朝鮮船舶14隻の登録を取り消した」と明らかにした。また、履行報告書提出時点を基準にモンゴルの旗を付けた北朝鮮船舶は1隻も残っていないと明示した。政府当局者は「便宜置籍ができなければ北の旗を付けるしかないが、この場合、国際社会の監視のため自由な運航が事実上難しくなる」と説明した。
2270号採択後に北朝鮮の便宜置籍船の登録が取り消されたのは今回が初めてではない。今年6月現在、2270号が資産凍結対象に指定した北朝鮮遠洋海運管理会社(OMM)の船舶27隻のうち6隻の登録が抹消された。シエラレオネ・カンボジア・タンザニア・パラオなどが自国船舶として登録されていたものを取り消した。国際海事機関(IMO)も加盟国に6隻の再登録を禁止するという文書を回覧させた。またモンゴルは3枚分の履行報告書で「モンゴル国営銀行に設置された金融情報チームが対北朝鮮金融制裁違反がないか常時監視している」と強調した。