【コラム】新興国との通貨スワップ、積極的に推進すべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.25 10:55
最近、世界経済は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げの衝撃波に揺れている。FRBは今月16日、通貨政策決定機構である連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議を開き、現行の年0~0.25%水準の連邦政策金利を0.25~0.50%と0.25%ポイント引き上げた。米国の利上げは9年6カ月ぶりだ。
米国は2008年に大きくなった世界金融危機を克服するためにゼロ金利とともに大々的な量的緩和政策を駆使し、4兆5000億ドルを放出した。その後、米国経済が正常化したことを受けて異常な量的緩和を中断したほか、今回は利上げに踏み切るなど金融政策の正常化を図っている。
米国の利上げは米国経済の回復にそれだけ勢いがあるということを傍証するものだ。今後はその間に行われたゼロ金利と量的緩和政策によって海外で大量に流出したドルが再び米国に戻る「ドル還流」が発生する可能性が高い。新興国の経済活動は、「ドル還流」による国際流動性不足で大きく萎縮する可能性もある。一部の新興国は急激な外国人資本の離脱と自国通貨の価値下落を防ぐために次々と利上げに踏み切っている。