【時論】韓国政治、歴史に恥じないためには…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.30 10:04
韓国政治が「裸の王様」になった。国民の目には裸のみっともない姿だが、政治家たちは自分たちが立派な服を着ているかのように勘違いしているようだ。政治が信頼を受けられないのは昨今のことではないが、最近の韓国政治は“全身まひ”レベルに達している。与野党は半年以上もセウォル号の惨事をめぐって争い、青年失業者があふれる深刻な現実の中でも政争に没頭している。
政治の中心の国会をいつまでも機能不全状態で放置することはできない。権力構造を根本的に覆す改憲までは難しいとしても、2016年の総選挙を控えて選挙制度と政治資金法の改正などは急ぐ必要がある。韓国政治は1987年の民主化や2004年の小選挙区比例代表並立制で目を引く変化を見せてきたが、依然として国民は政治改革を渇望しているからだ。
韓国政治の最も大きな慢性病は地域割拠主義がまだ根強く存在している点だ。嶺南(慶尚道)・湖南(全羅道)には二大政党の候補が公認さえ受ければ事実上当選が保障される。この地域の国会議員は圧倒的多数でなくとも、与野党の主要党職を占め、党のヘゲモニーを掌握し、意思決定を左右するのが実情だ。その結果、政治家は国民の支持より公認権を重視し、二大政党ともに地域割拠主義から抜け出せない。