特別検察官の包囲網が狭まるほど金正恩にかけるトランプ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.06 14:41
北核イシューを特別検察官イシューを隠すことに活用したのは今回が初めてではない。昨年8月、ニューヨークのベッドミンスターゴルフクラブで突然「北朝鮮は今まで世界が見たことのない炎と怒り(fire and fury)に直面するだろう」という発言をした。7月28日に北朝鮮の「火星14」大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射があってから10日後だった。後にモラー特別検察官が同じ7月にポール・マナフォート前選挙対策本部長を家宅捜索し、外交政策顧問だったパパドプロス氏を逮捕し、トランプ大統領選挙陣営の核心に迫ってきた状況だったことが確認された。2人は同年10月、モラー特別検察官の起訴1号になった。
戦略国際問題研究所(IISS)のコリシャケ副所長はアトランティックへの寄稿で「トランプ大統領はギャンブル場で失敗するリスクが高いほど、失ったものを挽回するために賭け金を2倍に増やす性格」とし「金正恩委員長との会談を歴史上最も重要な首脳会談にしなければならないため、成功を主張するためのいかなる合意でも得るために米国の利益を売り払おうとするかもしれない」と懸念を表した。