不況の韓国経済、半導体は好況
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.25 09:23
英国に本社を置くあるサーバー会社は最近サムスン電子に「ソリッドステートドライブ(SSD)を買いたい」と要請し、「5カ月以上待たなければならない」という回答を聞いた。サムスン電子の3次元(3D)NAND型フラッシュ基盤のSSDに注文が集中しているためだ。
メモリー半導体産業が超好況に入り込んだ。こうした状況は24日に発表されたサムスン電子の業績にそのまま表われた。サムスン電子は昨年10~12月期に過去13四半期で最大となる9兆2000億ウォン(約8923億円)の営業利益を上げた。最も貢献したのは半導体だ。半導体部門は全利益の53.7%に当たる4兆9500億ウォンを稼いだ。設備投資が多いメモリー半導体事業で100ウォンを売って33ウォンを残した(営業利益率33.3%)。サムスン電子は昨年売り上げ201兆8900億ウォン、営業利益29兆2600億ウォンで過去2番目に高い実績を記録した。
半導体が記録的な好況を迎えているのは人工知能(AI)など情報通信技術(ICT)革命にともなう爆発的需要増大、20年の構造調整の末に形成された世界的寡占構造などが背景だ。