【中央時評】自ら這わなければいけない大韓民国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.25 09:22
ユ・ハ氏の詩はこう続く。「しかし自ら這う方法に慣れれば/どうして自ら立ち上がれないのだろうか/どうしてみんなムカデのように這って動くのだろうか」。
自ら這うことができない人たちは不幸だった。チョン・ユンフェ文書流出事件のチェ・ギョンナク警衛は「我々の会社(警察)の名誉を守りたいという思いで決心する。あまりにも荷が重く、今は少し楽に休みたい」という遺書を残して自殺した。青瓦台から追い出された金英漢(キム・ヨンハン)民情首席秘書官は酒ばかり飲んで、急性肝臓がんで亡くなった。彼の母は「朴大統領と金淇春(キム・ギチュン)、禹柄宇(ウ・ビョンウ)が私の息子を殺した」と泣き叫ぶ。文化体育観光部の盧泰剛(ノ・テガン)元局長も朴大統領に「悪い人」にされ、数えきれないほど圧力を受けた人物だ。彼は先週のインタビューで小・中学生の2人の娘にこういう言葉を伝えた。「パパは公務員だが、偉い人と意見が少し違っていた。パパの考えを曲げることはできないから他のところに行ったのであり、決して過ちを犯したのではない」。涙が出てくる。自ら這うことができなかった人たちはこのように容赦なく踏みにじられた。