北朝鮮の核執着 「広島原爆の威力」実感した金日成が開始(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.22 09:13
金正恩が2013年3月に労働党全員会議で出した「経済・核並進路線」にも注目する必要がある。核の保有で通常兵器に投入される軍事費を減らし、これを民生経済に回すという説明だ。しかし国防費の比率は16.0%(実際は隠匿予算含む30%水準)と、前年(15.9%)比でわずか0.1ポイント減というのが予算決算で確認された。このままだと金日成が1962年12月の党全員会議で採択した経済・国防並進路線の前轍を踏みかねない。
北朝鮮の今回の核威嚇は板門店(パンムンジョム)南北高官接触の直後に出てきた。金正恩第1書記の視線がソウルからワシントンに移る局面だ。匿名を求めた政府当局者は「秋夕(チュソク、中秋)を契機に離散家族再会合意で南北融和の雰囲気を作っておき、朝米平和協定締結の動きを始めようとしている」と分析している。25日の米中首脳会談を見守った後、次の手続きを踏もうとすると予想される。
問題はリーダーシップと経験が不足する金正恩が誤認する場合、暴走を防げないという点だ。後見国を自任する中国も例外でない。ハリー・ハリス米太平洋司令官は17日、上院軍事委員会の公聴会で「中国の対北朝鮮影響力は弱まっているか、以前とは違う」と指摘した。