中国とギリシャの衝撃沈静化、韓国経済回復にはいまが適期(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.07.13 10:05
韓国銀行はこれを反映して今年の成長見通しを3.1%から2.8%に引き下げた。韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は9日、「予期しなかった中東呼吸器症候群(MERS)と日照り被害が重なり4~6月期の成長率が0.4%と当初見通しの1%より低くなったのが成長率を下げた主原因」と述べた。
韓国政府も一刻を争って景気を支えるのが急務とみて3日に総額11兆8000億ウォン(約1兆2765億円)規模の追加補正予算を編成した。追加補正予算以外にも基金支出拡大、公共機関民間資本投資拡大などを通し、韓国政府は今年総額22兆ウォンを景気浮揚に追加投入することにした。だが、このうち5兆6000億ウォンは不足した税収を埋めるのに使われる。実際の浮揚に使われるのは歳出追加補正予算6兆2000億ウォン、基金変更3兆1000億ウォンがすべて。国会予算政策処は「追加補正予算を含めた景気浮揚支出にともなう成長率向上効果は0.2~0.4ポイントにとどまるだろう」と予想する。