<Mr.ミリタリー>あきれるトランプ、さらにあきれる金正恩(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.04 14:59
◆核武装後には平和協定
北朝鮮が実際に核武装をすれば、北朝鮮を制裁する適切な手段がなくなる。北朝鮮が今年末までに第1段階としてプルトニウム弾10発ほどを保有することになるが、第2段階として3年以内に最大100発のウラン弾を生産できるというのが国内外の専門家の判断だ。さらにICBMに核まで搭載すれば、韓国と日本、米国がすべて北朝鮮の核の脅威にさらされる。多量の核ミサイルを確保した金委員長としては平時は通常兵器の挑発と核の脅迫を併行するだろう。政権崩壊の危険な時期には核ミサイルを使用しないという保証もない。こうした状況で米国の次の選択肢は北朝鮮が望む朝米平和協定が事実上の唯一の代案となる。北朝鮮が核で日本と米国に脅威を与えない状況になってこそ在日米軍を保全できるからだ。北朝鮮は2日、労働党の外郭機構である朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官声明で「米国は(北朝鮮の)戦略的地位を認め、対朝鮮敵対視政策から転換するべき」とし「米国の安全の保証を受けるか、それとも核惨禍の中で悲惨な終末を迎えるか、二者択一するべきだ」と平和協定を要求した。米国の共和-民主党で安保高位職を務めたゲーツ元国防長官は最近、「10-20個の北朝鮮の核を保障し、韓半島(朝鮮半島)の軍事力を変更する形態の米朝平和協定を締結するべきだ」と主張した。