「日本の原発事故に沈黙できなかった」という岩井俊二監督
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.14 09:57
映画「ラブレター」(1995年)で知られる日本の映画監督岩井俊二。彼は昨年3月11日の東日本大震災前に「番犬は庭を守る」という小説を書いていた。50年後の原子力発電所事故で放射能天地になった暗鬱な未来を描いた作品だ。汚染されていない体を持つために臓器移植が横行し、生殖能力低下で子どもを産むことが富の源泉になるという内容だ。こうした小説を書いていた中で大地震が起きた。彼の故郷仙台にも津波が襲った。福島原発事故が続いた。彼は大きな衝撃を受けた。衝撃は原発と環境に対する関心につながった。
彼は15日までCGV竜山(ヨンサン)で開かれる第9回ソウル環境映画祭に、ドキュメンタリー「friends after 3.11」を持って訪韓した。科学者、メディア関係者、歌手、俳優、環境運動家など多様な人々と会い原発の危険性について意見を交わす内容だ。彼は「映画監督以前に1人の人間として原発の弊害に対して知らせたかった」と話した。