韓経:【社説】総長の空白避けられないソウル大の恥ずかしい自画像
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.10 08:35
法人化6年が過ぎたソウル大が史上初の事態に陥った。総長最終候補者が公式任命直前に落馬し、トップ空白事態が避けられなくなった。今回の事態は、表面的には総長候補推薦委員会と理事会の総長候補者に対する手抜き検証から始まった。しかし、蓋を開けて見れば、総長候補をめぐる派閥争いとずさんな選出制度などが重なり、このような惨事は予想されていたという分析もある。
ソウル大は2011年末に独立法人になった。教育部の統制から開放されて、世界的な教育・研究機関に変身するためだった。人事・組織・財政などで破格的な自立権が保証された。これを通じて世界的な大学に飛躍する足がかりを用意しなければならなかったが、そうできなかった。
期待とは正反対に、世界大学ランキングから押し出されるなど教育の質は低下し、始興(シフン)キャンパス事態で明るみになったように構成員間の葛藤は深くなっていくばかりだった。単科大間ではもちろん、教授も互いに壁を作って学問の融複合や協業は消えて久しいという。4年に一度の総長選挙を通じて、2年ごとに16回の単科大学長選挙をすることにより、政界を彷彿(ほうふつ)とさせるほど派閥争いも激化した。