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【時視各角】トランプ大統領の内心を読む

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.06 11:25
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2006年に当時の国務長官だったコンドリーザ・ライス氏がある夕食会でニューヨークタイムズの記者とブッシュ大統領の話をしている途中に飛び出した一言。「それで、私が夫(husband)にその話をしたが…」。しまったと思ったのか、彼女はすぐに訂正した。「ブッシュ大統領(President Bush)にその話をしたが…」。ライス長官は独身だ。この噂が広がり、ある新聞の漫評は「ライスがブッシュを夫のように考えている本心が表れた」と指摘した。

ブッシュ大統領も失言に関しては他の追随を許さない。NBC放送に出演して教師らの前で演説したが、「私はすべての教師に感謝(thank)したい」と言うべきところを「私はすべての教師の尻を叩き(spank)たい」と話してしまった。批評家は「学生時代に勉強ができなかったブッシュ大統領が教師に対する良くない内心が無意識のうちに出たのだろう」とおもしろく解釈した。ライス氏やブッシュ氏の内心がどんなものかは知る方法がない。しかし政治家の言葉には隠そうとする内心がいきなり飛び出すケースが少なくない。そしてその一言から真意を読み取ったりする。

 
こうした点でトランプ大統領は例外的な存在だ。一言から真意を見つけるより、多くの虚言(bluffing)を消去して内心を探らなければいけない。

トランプ大統領が1日、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長と会った後にした発言をめぐり、さまざまな声が出ている。トランプ大統領は「非核化をゆっくりすることもある」と述べた。また「非核化完了まで『最大限の圧力』を続ける」という原則も「もうそういう言葉を使いたくない」とひっくり返した。一部では「高度な交渉術」と見る人もいる。柔軟性と解釈されたりもする。そうなのかもしれない。

しかし個人的な意見ではトランプ大統領の北核対応は「無原則」に近い。その時ごとに自分が直面している政治的な状況によって豹変する。このため「米国の方針」と「トランプの方針」が衝突する。問題はシンガポールでトランプ大統領の原則が米国の原則になるという点だ。

北朝鮮にあまりにも多くのことを要求しようとすれば会談の決裂が予想され、具体的な非核化の議論もなく会談を失敗で終えれば非難殺到が負担になるというのが、現在トランプ大統領が直面している状況だ。

「私は私を赦免する絶対的な権利がある。特別検察官は違憲だ」。トランプ大統領が4日にツイッターに載せたコメントだ。私はこれが消去法による本当のトランプ大統領の内心だと考える。特別検察官のロシアスキャンダル捜査はトランプ大統領の首を狙い始めた。これといった結果が出なくてもトランプ大統領が必ず今回の米朝会談を実現させ、今後も「随時」開催し、ノーベル平和賞を受けなければならない理由が隠れている。特別検察官と弾劾の盾としては米朝会談ほどのものはない。

トランプ大統領が金英哲副委員長に会った後、「我々は(北朝鮮と)6000マイル(約9600キロ)も離れている」と述べた点ももう一つの内心と読むことができる。6000マイルは北朝鮮から米西部までの距離だ。現ICBM技術で到達する。トランプ大統領は何かにこだわると、その数字を覚えて引用する傾向を見せてきた。シンガポールで非核化は「今後の課題」にしてICBMを廃棄(あるいは搬出)というラインで「妥協」しようという内心が6000マイルという数字で表れた可能性もある。「10万人の雇用が消えた」という言葉が韓米FTA再交渉の大攻勢を知らせる出発点になったようにだ。

終戦宣言の可能性に韓国政府内の雰囲気が盛り上がっているという。しかしあいまいな合意でトランプ大統領が恩着せがましい姿を見せ、北朝鮮は制裁の緩和を引き出し、韓国は費用を負担するという「不均衡シナリオ」が現実になることも考えられる。あれこれと心配が多く、シンガポールへの出張は気楽でない。

金玄基(キム・ヒョンギ)/ワシントン総局長

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