韓国から姿を消した中国違法操業漁船…緊張情勢のせい?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.13 17:57
毎年、ワタリガニの季節になると仁川延坪島(インチョン・ヨンピョンド)沖に現れて違法操業をしていた中国漁船が最近、姿を消したようだ。延坪島は、仁川全体のワタリガニの水揚げ量の25%程度が捕らえられる西海(ソヘ、黄海)最大のワタリガニ漁場だ。
12日、中部海洋警備安全本部によると、西海の北端にある延坪漁場(764平方キロメートル)沖に11日、中国漁船が一隻も現れなかった。通常、海軍レーダー網を通じて中国漁船の出没の有無を把握しているが、この日は一隻も感知されなかった。延坪漁場は産卵期のワタリガニを保護するために4~6月(春漁期)と9~11月(秋漁期)にだけ操業が許されている。
韓国国立水産科学院西海水産研究所は今年、ワタリガニの水揚げ量が1500~2000トンに達すると見通した。降水量が昨年より増えたうえに、水温も平年気温を維持してワタリガニの稚魚が急増して今年の水揚げ量は昨年より2倍近く増えるものと予想された。そのため、春漁期が始まった今月上旬までは中国漁船約200隻が西海に陣を敷いていた。