2カ月に1回のペース…金正恩の軍部“ローラーコースター”人事(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.27 10:47
2011年12月に金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去で権力の座に就いた金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、執権から1年5カ月間に10回も軍首脳部の交代を行っている。退いた人物を他の職責に再起用する“北朝鮮版回転ドア人事”に、昇進-階級降格-再昇進を繰り返す“ローラーコースター人事”という点が目立つ。人民武力部長(韓国の国防長官)から退いた金格植(キム・ギョクシク)を総参謀長(韓国の合同参謀本部議長)に任命したのが代表例だ。
中央日報の分析の結果、こうした現象は特に人民武力相と総参謀部・作戦局長・人民保安部など軍首脳部で広範囲に見られる。金日成(キム・イルソン)と抗日パルチザン活動を一緒にした革命第1世代(崔賢)の息子で、金正日と兄弟のように過ごした崔竜海(チェ・ヨンヘ)総政治局長だけが、例外的にロイヤルファミリー待遇を受けている。軍を重視する北朝鮮では、軍首脳部は死亡するまで職責を維持してきた。しかしこれも過去の話となっている。頻繁な交代で忠誠競争を誘導し、体制の安定を図ろうとする金正恩の軍掌握戦略が隠れているという分析が出ている。