3000キロメートル圏外の航空母艦打撃…米・露・日・中、極超音速対艦ミサイル競争(1)

3000キロメートル圏外の航空母艦打撃…米・露・日・中、極超音速対艦ミサイル競争(1)

2019年01月11日14時24分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ロナルド・レーガン艦(CVN 76)をはじめとする空母打撃群(写真=中央フォト)
  海は再び冷戦時代に次ぐ軍備競争場所に変化している。

  大西洋と地中海ではロシアがクリミア半島を合併した後進出を広げていくと西側陣営が緊張している。太平洋とインド洋では東シナ海と南シナ海の領有権主張と「一帯一路」政策を繰り広げている中国が周辺国、そして米国との緊張を高めている。

  ロシアはプーチン大統領の軍隊の現代化の努力により新型艦艇を導入し、冷戦終息後ほぼ崩壊していた海軍を再建している。そしてシリア内戦を巡航ミサイルのような新武器の試験場として武器の販売・広報まで兼ねている。

  中国は強大な経済力を基に毎年10余隻以上の艦艇を就役させている。単純に数字ばかり多いのではなく自ら製作した航空母艦と排水量が1万トンを越える055式駆逐艦などを配備したことで太平洋における米海軍の強力な競争者に浮上した。

  米海軍は世界中に艦隊が広まっているが、中国は北海・東海・南海艦隊がいずれも西太平洋と接しているため戦力集中度が高い。

  それに対応して米国も現在277隻を保有する海軍を2030年代まで355隻に増やすことをと試みている。日本も新型艦艇の導入の速度を上げていて、最近ではヘリコプター搭載護衛艦いずもをF-35B短距離垂直着陸戦闘機を搭載する航空母艦に改造する計画を発表した。インド洋のインドも航空母艦と駆逐艦など戦力増強に取り組んでいる。

  これらの国は艦艇や航空機のようなプラットホームの数を増やすとともに核心的武器である対艦ミサイルも急速に進化させている。海での戦いは対艦ミサイルが担当する時代になって久しい。

  対艦ミサイルは世界に今まで2度にわたり大きな衝撃をもたらした。最初は1967年10月、エジプト海軍高速艇2隻がイスラエル海軍駆逐艦エイラートを撃沈した「エイラート・ショック」とも呼ばれる「スティクス・ショック」だ。2つ目は1982年5月、フォークランド戦争で英国の最新駆逐艦シェフィールドがアルゼンチン海軍機が発射した対艦ミサイルに撃沈された「シェフィールド・ショック」とも呼ばれる「エグゾセ・ショック」だ。

  2つの事件はいずれも巨人ゴリアテが少年ダビデを相手にするように小さな武器が大きな武器をひざまずかせた事例だ。この2つの事件以外にも1971年のインド=パキスタン戦争、1973年のヨム・キプール戦争、1987年のイラク戦闘機による米海軍駆逐艦スターク襲撃、2006年ヒズボラのイスラエル哨戒艦攻撃など対艦ミサイルが使われた紛争が更に数回あった。しかし、大半は対応手段が発達していない時期に起きたし、比較的最近では油断が襲撃の原因だった。

  最近の対艦ミサイルの発展は各国が処した環境が違うため国ごとに少しずつ異なる。

  ロシアは旧ソ連の時期から米海軍空母船団を遠い距離で防ぐために艦艇や航空機で発射する長距離対艦ミサイルを運用した。米海軍がイージス戦闘システムを導入しながら対空防御能力が向上して、超音速対艦ミサイルを開発して対応した。現在もロシアが運用する多くの対艦ミサイルが長距離、または超音速対艦ミサイルだ。シリアで反乱軍攻撃に使われたカリブ・ミサイルはバージョンにより射程距離が最大2500キロメートルに及び、オーニクス対艦ミサイルは射程距離600キロメートルで最高速度はマッハ2.5に及ぶ。

  ロシアは多様な対艦ミサイルを運用しているが、超音速を越え、音速の5倍以上の極超音速で飛行する対艦ミサイルを開発している。2010年代初期から開発の便りがあったジルコンは最大マッハ8の速度で飛行するため米海軍のイージス駆逐艦でも防御が難しいと推測される。まだロシア海軍がジルコン極超音速対艦ミサイルを配備したという知らせはないが、配備が遠くないという便りが聞こえている。

  中国もロシアの影響を受けて多様な対艦ミサイルを開発した。中国が西太平洋で米軍の介入を遮断するための接近阻止/領域拒否(A2/AD)戦略を実行するためには長距離対艦ミサイルが必須だ。特に台湾を武力で占領し、南シナ海の領有権を守るために米海軍の接近を防がなければならない。

  中国は「YJ-12」・「YJ-18」など超音速対艦ミサイルとJY-100等長距離対艦ミサイルを開発し、地上、艦艇、そして爆撃機で運用している。中国はこれに加えて対艦弾道ミサイルを追加した。一般的に弾道ミサイルは固定された標的に使うが、対艦弾道ミサイルは弾頭部に探索器があって落下しながら目標を探す。長距離対艦弾道弾を十分に運用するには人工衛星、無人偵察機、長距離誘引偵察機などの偵察資産が動員されなければならない。

  中国は2010年代初期に核弾頭装着も可能な射程距離1500キロメートルのDF-21Dを対艦弾道ミサイルとして導入し始めた。2016年からは射程距離が3000キロメートルのDF-26を導入してグアムの米海軍基地を直接打撃できるようになった。中国はロシアとともに極超音速武器開発に集中しているため対艦弾道ミサイルに極超音速滑降弾頭を装着して運用する可能性も高い。

3000キロメートル圏外の航空母艦打撃…米・露・日・中、極超音速対艦ミサイル競争(2)

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