金本位制崩壊が最初の危機、80年以降は円と人民元も脅威に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.22 13:27
70年前の1944年7月。米国東部の有名なゴルフクラブホテルのマウントワシントンホテルでは激論が飛び交った。44カ国の代表が戦後経済と金融秩序を組み上げる席だった。カンファレンス自体が新しい実験だった。それまで各国代表が集まって金融覇権を議論したことはなかった。沈む太陽の英国と昇る太陽の米国の激しいヘゲモニー争いが展開された。
先攻は世界的経済学者であり英国代表のケインズだ。ケインズは世界の中央銀行である国際清算同盟(ICU)を設立し、国際通貨のバンコールを作ろうという案を出した。ドルを基軸通貨にする米国の独走を防ごうとする構想だった。盾は強かった。米国財務次官補で米国代表団を率いたハリー・ホワイトはケインズの意図を看破した。バンコールを排除する代わりに加盟国が預けた通貨を安定化基金として貸し出す案を出した。そうして誕生したのがドルに連動した金本位制だ。「金1オンス=35ドル」と定め、他の通貨はドルに固定してドルだけ金と替えられるようにした。ブレトンウッズ体制の登場だ。