NHK交響楽団のアリラン、韓日のすき間を狭める(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.03 09:27
韓国を代表して観客を迎えたピアニストのソン・ヨルムと音楽大使を自認するNHK交響楽団の共演は、ドラマチックでうっとりとさせた。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、ソン・ヨルムのエネルギーあふれる打鍵とNHK交響楽団の熟練した演奏の間で火花が散るようだった。広上淳一の躍動的で繊細な指揮が交わり、とても華やいだ韓日音楽家のフォーラムが繰り広げられた。終わらない拍手の洗礼にソン・ヨルムは呼吸を整え、犠牲者を慰めるアンコール曲としてバッハの狩のカンタータの『羊は安んじて草を食む』をプレゼントした。抑制された感情で鍵盤を冷静に調整したソン・ヨルウムの演奏は、慰労で喉が渇いた聴衆に、むせび泣かずに悲哀を表わした特異な瞬間を経験させた。
NHK交響楽団はすでに1930年に世界で初めてマーラーの交響曲第4番を録音した、権威ある交響楽団だ。後半部の演奏曲目であるこのマーラー第4番で広上淳一は、ゆったりとした情熱で踊るように楽しみながらマーラーを料理した。第4楽章に登場したソプラノのローザ・フェオーラ(Rosa Feola)は、その歌詞に込められた意味を甘い声で伝えた。「地上には、この天上の音楽と比較できるのはない」。