－－南欧ＰＩＧＳ（ポルトガル・イタリア・ギリシャ・スペイン）諸国の経済状況は大丈夫だろうか。

「イタリアはＥＵの創立メンバーだ。この大きな国が構造改革を推進しながら市場の信頼を得始めた。スペインも同じだ。これらはさらに多くの追加支援がないことをよく分かっている。ポルトガルの国民総生産（ＧＮＰ）対比債務比率は４％程度だ。過去には１０％を超えていた。来年には２％以下に下がる。ＥＵのスタート初期には国家間の経済政策調整が難しかった。しかし今は経済パートナーを無視することはできない。現在ポルトガル輸出の７０％がＥＵに向かう。２２％を隣国スペインが占める。スペインに不景気が訪れたらどうなるか。このためにＥＵ加盟国は経済政策の調整にとても気を遣う」

－－英国がＥＵから脱退すると威嚇している。

「ＥＵは５億人の消費者で武装した強力な経済共同体だ。６カ国で始めて２８カ国に増えた。求心力が強いという意だ。ＥＵは成功的なプロジェクトだ。５０年間、平和と繁栄を持ってきた。英国が脱退すれば政治・経済的に弱体化するほかはない。一方、ＥＵは英国がいなくても世界舞台で重要な役割を果たし続けるだろう」

－－ウクライナ航空機事故に対するＥＵの政策は。

「とりあえず誰がやったのか、先端技術を駆使して確かめなければならない。親ロシア派反乱軍の仕業だと明らかになれば、ＥＵは米国と共に対ロシア制裁を強化しなければならない。ロシアが反乱軍を支援したためだ。およそ３００人が亡くなった。国際社会はどんなことがあったのか、そして誰の責任なのかを明らかにしなければならない。それから犯罪者を法廷に立てなければならない」

－－韓国・ポルトガルの関係は。

「両国関係は４００年余り前にポルトガル船員がこの地域に到着して始まった。それでもお互いの潜在力を十分に活用できなかった。イベリア半島の西端のポルトガルに進出すれば欧州のどこにでも行ける。ポルトガル語の使用国市場にも簡単にアプローチできる。２３日から東ティモールで「ポルトガル語使用国共同体（ＣＰＬＰ）」会議が開かれる。会議に行く途中、韓国だけに立ち寄ったという事実に注目してほしい」


韓国のポルトガル進出、２億５侂００万人市場をつかむ（１）