【社説】また起きた論文操作、「黒い慣行」今度こそ断ち切れ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.04 11:24
また、黄禹錫(ファン・ウソク)事件(元ソウル大学教授の論文ねつ造事件)の亡霊がよみがえった。韓国内の大規模病院の胸部外科医らがデータを操作して、国際有名ジャーナルに論文を発表した事実が明らかになったのだ。最近、ソウル大学研究真実性委員会は国内の医師11人が米国胸部外科学会誌に載せた心臓奇形手術の関連論文に不正行為があったという結論を下した。論文の著者がソウル大・セブランス・サムスンソウル・世宗(セジョン)病院など国内を代表する医療機関に所属しているため、その衝撃はより大きい。
論文は特定心臓手術の生存率を水増ししたという疑惑を受けている。論文には4つの病院で27年間に心臓奇形手術を受けた患者167人中19人しか死亡しなかったと記されている。だが各病院の死亡者は、これよりはるかに多いことが分かった。結局データを人為的に変えて特定手術の成功率が高いように見せたということだ。今回の操作波紋から国際社会は再び、韓国研究界に疑いのまなざしを向けることになった。特に特定手術の生存率を信じて命を任せた患者とその家族は、これらの医師に激しい背信を感じたに違いない。