２２日午後、京都市内にある京都国際マンガミュージアムを訪れた。本館前の小さな芝生の庭で１００人を超える人たちが漫画の本を読んでいた。本当に博物館なのか？むしろ巨大な漫画喫茶に近かった。人々も思い思いのスタイルで、ある者は斜めに座り、ある者は横になり漫画三昧にふけっていた。

“漫画大国”日本の姿が一目で入ってきた。特別な説明は必要なかった。３～４歳の子ども、ブランド品のかばんを抱えた２０代の女性、白髪の老夫婦など、漫画の前に年齢差は無意味だった。

博物館内部も同様だ。閲覧室はもちろん廊下、奥まった階段などあちこちに漫画マニアがあふれていた。資料を単純に保管・展示する博物館ではなく、だれでも漫画と１対１で会える生活密着型文化空間だ。京都マンガミュージアムは２００６年１１月にオープンした。３年間で年平均２８万人が訪れる名所となっている。古色あふれる京都に漫画の活気を吹き込んでいる。

◆漫画、娯楽から芸術に＝京都国際マンガミュージアムは日本の漫画史そのものだ。明治時代の雑誌から最近の人気漫画まで３０万点以上を所蔵している。漫画博物館としては日本最大規模だ。特定作家やキャラクターをテーマにした漫画博物館は日本に多くあるが、漫画というジャンル自体に特化した国際博物館は初めてだ。

博物館と大学の協業体制も注目される。京都にある漫画の名門精華大学が博物館建設を主導した。精華大学は日本の大学で初めて漫画学科を開設し、市当局とともに博物館運営を担当している。


クール・ジャパンの現場を行く③　漫画大国日本の力「京都国際マンガミュージアム」（２）

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