オリンピック（五輪）史上初のメダルを狙うサッカー韓国五輪代表の雰囲気がよい。洪明甫（ホン・ミョンボ）監督が率いる韓国五輪代表は、本大会を控えて行った２度の親善試合をともに勝利で飾った。

２１日（日本時間）に英国で行われた強豪セネガルとの親善試合は３－０で完勝し、印象的な姿を見せた。これに先立って１４日にソウルで行われたニュージーランドとの親善試合も２－１で勝った。

特に韓国は本大会前の最後のテストマッチとなったセネガル戦で優れた組織力を見せ、メダル獲得の可能性を高めた。セネガルは最近、世界最強スペインの五輪代表を２－０で破った強豪だ。この日の試合内容は全体的に合格点を与えられるほど良かった。

奇誠庸（キ・ソンヨン、２３、セルティック）－具滋哲（２３、ヴォルフスブルク）－金甫ギョン（キム・ボギョン、２３、セレッソ大阪）のＭＦラインは安定していた。特に奇誠庸は１得点・１アシストをマークし、コンディションを高めた。最年長の朴主永（パク・ジュヨン、２７、アーセナル）は２試合連続のゴールで復活した姿を見せ、心配された金英権（キム・ヨングォン、２２、広州）と黄錫鎬（ファン・ソクホ、２３、広島）の中央ＤＦも無失点で安定した守備を見せた。

うれしいニュースはまだある。韓国と同じＢ組で最も難しい相手とされるメキシコの雰囲気がよくない。韓国の初戦の相手となるメキシコはＢ組（韓国・メキシコ・スイス・ガボン）で最も手強いと予想されているチームだ。しかしメキシコは２２日に行われた日本と親善試合で１－２で敗れた。

前半２分に失点したメキシコは、前半３９分にファビアンのミドルシュートで同点に追いついた。しかし後半４２分、日本の大津に決勝ゴールを許した。メキシコはゴール決定力を欠いた。後半は多くのチャンスがあったが、得点には結びつかなかった。ルイスフェルナンド・テナ監督は「後半のチャンスを生かせず日本に敗れた」とし「まだ時間が残っている。着実に準備し、韓国との初戦に必ず勝ちたい」と述べた。

トーナメントの特性上、韓国が初戦でメキシコに勝てばメダルの可能性はそれだけ高まる。１６カ国が４組に分かれて行われる組別リーグを通過すればベスト８が確定し、その後１勝して敗れたとしても銅メダル決定戦に進むからだ。さらに２３歳以下の五輪代表チームにはＡ代表チームのスペイン・ブラジルのような絶対強者はない。

韓国五輪代表は２２日、ニューカッスル入りし、現地適応練習に入った。韓国は２６日、ニューカッスルでメキシコと組別リーグ初戦を行う。