北朝鮮がミサイル発射場面公開…「金委員長が現場で指導」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.05 11:10
北朝鮮が4日に元山(ウォンサン)に近い虎島(ホド)半島で実施した短距離発射体発射実験場面を金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が現場で見守ったと北朝鮮メディアが5日に伝えた。朝鮮中央通信など北朝鮮メディアはこの日「(金委員長が)4日、朝鮮東海上で行われた最前線・東部前線防御部隊の火力打撃訓練を指導した」と明らかにした。金委員長の発射現場訪問は先月17日に国防科学院が開発した戦術誘導兵器発射現場参観以降17日ぶりだ。
金委員長は2017年11月29日に長距離弾道ミサイルである火星-15型ミサイル発射場を現場で見守った後、韓米と交渉を進めミサイル関連の公開活動を中断していた。2月末にベトナムのハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が決裂した後に整備期間を経てミサイル発射場を訪れたのだ。トランプ米大統領は北朝鮮がミサイル発射実験を中断したことを自身の功績としているが、北朝鮮は18カ月ぶりにミサイル発射の事実を公開した。
特にこの日北朝鮮が発射した発射体に「北朝鮮版イスカンデル」と推定される弾道ミサイルが含まれており注目される。労働新聞と朝鮮中央通信などが5日に公開した写真によると、北朝鮮はこの日移動式ミサイル発射台(TEL)を利用して昨年2月の軍事パレードで公開した戦術地対地ミサイルを発射した。ヤン・ウク韓国国防安保フォーラム大量破壊兵器(WMD)センター長は「北朝鮮がロシアで開発したイスカンデルミサイルを導入して改良したとみられる。北朝鮮が発射場面を公開したのは今回が初めて」と話した。